過食症の症状の進行について
はじめに
摂食障害で悩んでいる方、またそのご家族にとっては、過食症になるとどう
なってしまうのか過食症とはいったいどんなものなのか気になるところです。
ここにある1〜5のステージ別症状例は、摂食障害(過食症)のパターン例
を段階別に書き出したものです。このような明確な定義があるわけではなく
過食症というものの大きな流れをつかんでいただくために一つの例として私
が独自にまとめたものです。
ひとそれぞれきっかけや経過や症状は異なりますし、すべての段階を必ず通
るというわけではありません。患者さんの数だけ経過が異なるといえるでし
ょう。
「自分は最近過食症の症状がでてきたけれど、これからもっと悪化してしま
うのかと思うとすごく怖い・・・」と不安に感じる方もいらっしゃるかもしれ
ません。
しかし実際には、第1ステージと第2ステージを行ったりきたりした後に、
それほど深刻な状態に陥らずに回復していく人も多いのです。
不健康な食行動としてはパターン例以外に下記のようなケースもあります。
過食はしないけれど体重が増えそうだと感じるときに排出行動をしてしまう
排出行動を伴わない過食と絶食(過激なダイエットなど)を繰り返している
排出行動を伴わない過食をつづけ100s以上など体重が極端に増えている 他
症状のあらわれ方には個人差があります。
また拒食状態だった人がある時点で禁食生活が破綻し、食欲を抑えきれなく
なってしまって過食にはしるケースもよくみられます。