過食症ステージ別症状例 第4段階
過食症の症状 第4段階
適切な治療・心のケア・本人の努力などにより一番苦しい状態を過ぎると、
少しずつ「変化」が現れはじめます。
過食・排出行動はつづいているものの、以前のようにそれだけを中心に生活を
送っているわけではなくなり、過食嘔吐をしてしまうという「事実」を受け入
れ、前向きに進もうと考え始めます。
この頃には、新しいことに挑戦してみようと考えたり、自分を変えようと努力
をしたりするのですが、そう思えばおもうほど不安を感じてしまい以前とは別
の理由で症状がでてしまうことがあります。
新しいことに挑戦するということはその過程で障害もでてくるわけで、自分自身
に向き合わなくてはいけないことが多くなり心の中で葛藤が生じる時期なのです。
実際には心とからだに少しずつ「力 ちから」がつき始めている時期なのですが
なかなかそのことが実感できずに以前の悪循環にもどってしまうことがあります。
過食・嘔吐という行為はクセになりやすいといわれます。つまり精神的に安定し
てきていても、長期間過食・嘔吐をくり返していると、そのこと自体が習慣化し
てしまうことがあるのです。
症状がなくなり数年経過していても、生活の大きな変化や、なにかのきっかけに
より再び過食・嘔吐のサイクルにはまってしまうこともあるので、本当の意味で
力を蓄え、もう二度と摂食障害に陥らないためにもこの段階での心のケアはとて
も重要になります。