ご家族・周囲の皆様へ 

摂食障害/過食症


 「心の問題」をかかえる家族(友人)と接する皆様は、ご本人とはまた違った
 意味で心を痛めておられることと思います。なかなか理解しにくい病気でもあり、
 なぜそうなってしまったのかと混乱してしまうこともあるかもしれません。

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 人はみな、なにかでバランスを取りながら生きているといわれます。
 それは趣味だったり仕事だったり、恋愛、お金、地位、信仰・・・本当に様々です。
 またタバコやアルコールや、自分の気持ちを人にぶつけることさえあります。

 摂食障害の場合は文字通り「命」をかけているわけで、いいかえれば、それほど
 真剣な方法でバランスをとらなければ「今」を生きることができません。

 心の苦しみを自分の体で表現するしかないという状況。
 病気があるから苦しいのではなく、苦しいからこそ病気になってしまうのです。

 摂食障害はわがまま病だといわれたときがありました。もしかしたら現在でも
 そのように間違った解釈をされている方もおられるかもしれません。

 しかし、そうではないことをどうかご理解下さい。

 なるべく人には迷惑をかけないように、どうにか自分の中でうまく処理をして前に
 すすみたいと考えるタイプの方がとても多いように思います。
 きっとそれは、こころの奥に強さとやさしさを秘めているからではないでしょうか。

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 いまこの文章をお読みになっている皆様は、だれかをサポートするために
 真剣に取り組んでいこうと考えておられる方々だと思います。

 こころの問題で悩んでいるご家族・ご友人を支えようとなさるお気持ち。
 それはかけがえのないものです。

 どんな理論よりも「信じてあげること」それがなによりです。

 サポートする側も、やはり健康がいちばん大切。
 どうかお体にはくれぐれも留意されて、ご無理なさいませんように。


  ⇒ 過食症が治るということ


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